高配当株を買うにあたって、候補の銘柄を表にまとめていました。

配当利回り、営業利益率、自己資本比率、配当性向、減配歴。
順番に埋めていく作業です。

その中でいちばん利回りが高かったのが 5.94% でした。

まおねこ まおねこ
お、ここ高いな

数字を見た瞬間にちょっと、お!と思いました。


まず、利回り5.94%がどれくらいか

今回まとめた37銘柄の利回りは、だいたいこのあたりに固まっていました。

配当利回り
いちばん低い 3.02%
真ん中あたり 4%前後
いちばん高い 5.94%

平均より2%近く高いことになります。

6,000円分買ったとして、年間356円。1銘柄だけ見るとささやかですが、

同じ金額で利回り3%の銘柄なら180円なので、倍近い差がつきます。

チャピオ チャピオ
数字で見ると、けっこう違いますね

表を見て目を輝かせるまおねこと、資料をめくるクロコ


備考欄に、ひとこと書いてありました

その銘柄は、調味料の原料を作っているアリアケジャパンという会社です。

ただ、調べていく途中で気づいたことがありました。

今年の配当には、「記念配当」が含まれていました。

まおねこ まおねこ
……記念とは?

記念配当とは何か

会社が節目のときに、1回だけ上乗せして払う配当のことだそう。

  • 創業◯周年
  • 上場◯周年
  • 過去最高益を達成した

こういうタイミングで、「今年は特別に多めに出します」という形で配られます。

チャピオ チャピオ
ボーナスみたいなものですね
まおねこ まおねこ
ほー、毎年あるわけじゃないのか

そのとおりで、来年からは元の金額に戻るのが前提です。


分解してみます

この会社の今期の配当は、こうなっていました。

1株あたり
普通配当 180円
記念配当(創業60周年) +120円
合計 300円

記念配当が、全体の4割を占めています。

ということは、来年から普通配当だけに戻った場合——

配当利回り
今年(記念配当込み) 5.94%
来年以降の目安 約3.56%

2.38%ぶん下がることになります。

まおねこ まおねこ
最初に見た数字、半分くらいは今年だけのやつね

グラフの一部が「今年だけ」と書かれた箱になっているのを見て驚くまおねこ


じゃあ、この会社はダメなのか

分解したら、逆にいい面も見えてきました。

① 配当は長い目で見ると増えている

記念配当を抜いた普通配当だけで見ても、こうなっていました。

年度 年間配当
2022年3月期 96円
2026年3月期 180円

4年で約1.9倍です。しかも5期連続で増配しています。

チャピオ チャピオ
記念配当が無くても、ちゃんと増えてますね

② 配当の決め方を変えています

この会社は、配当の基準を「DOE」という指標に置いています。

DOE(株主資本配当率) 会社が積み上げてきた自己資本に対して、何%を配当として配るか

利益を基準にすると、利益が落ちた年に配当も落ちてしまいます。

その点、自己資本は急には減らないので、DOEを基準にすると配当が安定しやすいとされています。

そのDOEを3%から4%に引き上げると発表されていました。

つまり、今後の配当を厚くする方向です。

まおねこ まおねこ
一回きりのボーナスだけの会社ではなさそうっぽい

③ 財務が固い

指標 数値
自己資本比率 88.3%
営業利益率 17.6%
配当性向 60.6%

自己資本比率88.3%は、今回調べた37銘柄の中でいちばん高い数字でした。


気になった点も書いておきます

いい面だけ見るのも違うので、引っかかったところも並べておきます。

  • 直近の四半期は増収減益でした(原材料高と為替の影響)
  • 記念配当が終わったあと、株価がどうなるかはわかりません
  • 利回りだけで見れば、来年以降は平均よりやや低い位置になります
ミナイ ミナイ
良いところも、そうでないところも、両方出しておくのが調査班だよ

それで、どうしたか

この銘柄は、予定どおりの金額で買いました。

理由は3つです。

  1. 記念配当が無くても、配当が増え続けている
  2. 配当の基準を引き上げる方針が出ている
  3. 財務が固いので、しばらく配当を続ける体力がありそう

逆に言うと、「利回り5.94%だから」という理由だけなら買っていませんでした。

まおねこ まおねこ
数字の中身を見てから決めた、っていうのが今回いちばんの収穫かな

山の地図を広げて、ルートを指でなぞるまおねことクロコ


今回おぼえたこと

配当利回りは、そのままでは信用しすぎない。

利回りは「1株配当 ÷ 株価」で出てきます。

だから1株配当に特別なものが混ざっていると、数字だけが跳ね上がります。

チェックするのはこの2つです。

見るところ 何がわかるか
配当の内訳 記念配当・特別配当が入っていないか
過去の配当の推移 その利回りが続いてきた水準なのか

どちらも、企業のIRページや決算短信に載っています。

無料で誰でも見られます。

チャピオ チャピオ
表示されている数字より、その内訳チェックですね

まとめ

  • 利回り5.94%の中身は、4割が1回きりの記念配当だった
  • 普通配当だけなら 約3.56% になる計算
  • ただし 5期連続増配・DOE引き上げ・自己資本比率88.3% という材料もあった
  • 数字に飛びつかず、分解してから決めた

高配当株を選ぶとき、いちばん目立つ数字がいちばん大事とは限らないようです。

これから買う銘柄も、同じように1つずつ見ていきます。

配当がいくらになったかは、現在地 のページでまとめています。

緩やかに山を登っていきます。


ご注意

※この記事の数字は2026年10月時点のものです。配当・株価・業績はその後変わります。

※このブログは、個人が調べたことと、やったことの記録です。

※特定の銘柄をすすめるものではありません。投資の判断は、ご自身の責任でお願いします。